BNPパリバ、医療従事者や患者さんの心を癒やす“ホスピタルアート”プロジェクトを支援
「病院×地域×大学×アーティスト×企業CSR」が協働し、新しい形で日本のホスピタルアート文化を推進します。
2021年8月6日
日本におけるBNPパリバ・グループ(BNPパリバ銀行東京支店、BNPパリバ証券株式会社、カーディフ生命保険株式会社、カーディフ損害保険株式会社、BNPパリバ・アセットマネジメント株式会社)は、ホスピタルアートの研究と普及に取り組む徳島大学大学院 社会産業理工学研究部の田中佳・准教授と同大・人と地域共創センター、およびマスキングテープを使った作品で多方面で活躍するアーティストの西村公一氏と協働し、徳島県内の病院にホスピタルアートを制作・寄贈するプロジェクト「ひびきあうハート ~マスキングテープに乗せる思い~」を展開します。
医療機関や福祉施設にアートを取り入れることで、そこに働く人々や利用者の心に作用し、癒しや力を与える“ホスピタルアート”は、欧米ではその効果が認められすでに広く普及しています。
日本でのホスピタルアート普及に取り組むTokudai Hospital Art Laboでは、2018年より、田中准教授を中心に同大の教員と学生の方々がホスピタルアートの制作活動に取り組んできました。病院ごとに異なる環境や条件への適応と、アートとしてのクオリティを両立するという難しい挑戦の中で、制作に関わる人々のスキル向上と社会におけるホスピタルアートの認知を高める必要性という課題に直面したことが、このプロジェクトが生まれたきっかけでした。
「プロと協働することで、新たなアイディアや技術を開拓し、より完成度の高いホスピタルアート制作に取り組みたい。さらに、企業が持つ規模や発信力が加わることで、ホスピタルアートの普及を加速させ、より多くの病院利用者に力を与えたい」という田中准教授らの想いに賛同し、
BNPパリバ・グループは、CSRの一環として本プロジェクトを支援することを決定しました。
また、社員がボランティアとして制作に関わる仕組みを提案したことで、プロジェクトはさらなる広がりを見せ、「ひびきあうハート ~マスキングテープに乗せる思い~」という形で展開する運びとなりました。
「ひびきあうハート ~マスキングテープに乗せる思い~」
社員と家族が作る小さなハートを、アーティストの手でひとつの大きなハートに
コロナ禍で疲弊する医療現場にエールを届ける
このプロジェクトでは、アーティスト・西村公一氏によるサポートのもと、ハートをモチーフにしたマスキングテープアートをBNPパリバ・グループ社員を始めとするボランティアが制作。これらを集め、西村氏と徳島大学の学生の手によってひとつの大きなハートの作品を創り上げ、徳島赤十字病院(徳島県小松島市)に寄贈します。
対面による活動が制限される中、8月7日(土)に開催する西村氏によるオンラインワークショップには、グループ社員とその家族に加え、Tokudai Hospital Art Laboで活動する学生および地域の方々も参加する予定です。西村氏がセレクトした色とりどりのマスキングテープを用いて、病院に関わるさまざまな人に思いを巡らせながら、約200点の小さなハートを制作します。
その後、今秋中をめどに、徳島赤十字病院にて、高さ2メートルを超える大きな「ひびきあうハート」の制作を行い、寄贈する予定です。
BNPパリバ・グループでは、社員が作る多くのハートがひびき合い、プロの手で大きなハートとなって、コロナ禍でひっ迫する医療現場で働く人々と患者さんや病院を訪れるご家族の心を癒やし、和らげ、力を届ける一助となればと考えています。